IGYO10さん

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◆FinalFantasyⅫ レビュー◆

かれこれ遊んだのは半年以上前な気がしているが覚えている範囲でレビュー。

友人よりソフトをいただいたのでプレイしました。前々からやりたい気持ちはありつつ、評価が二分していたため優先度が低く、購入していなかったのだ。

 

ファイナルファンタジーXII(特典無し)

ファイナルファンタジーXII(特典無し)

 

 

前評判
主人公いらなくね?
オイヨイヨ!←何?
シナリオ必要か?オンラインゲームでよくね?
主人公いらなくね?(二回目)

実際

わたし好みだった。

FFのレビューは多分10000件以上あると思うのでシステム面などはかなり省いて書きます。

好きなところ

①音楽が最高。恥ずかしながら崎元仁さんの曲は全く存じ上げなかったのだけれど、FF12の世界のために用意された曲がどれもこれもイメージにぴったりだった。エルトの里とオズモーネがお気に入り。単体で聞いても遜色ない、非の打ち所がない。FFシリーズは音楽が安定しているから特段言及しなかったのだけど、今回はFF10と同じく植松さんでない方の作曲になるので、音の動きや雰囲気の出し方もちょっと違って印象に残りました。

イヴァリースの世界観。広いし、PS2のポテンシャルを最大限に活かしたグラフィックの美しさ。そして音楽。画質はFF10でもじゅうぶんきれいなのだけど、やっぱり比べてみるとぜんぜん違う。水や草の動きがよりリアル。そんなことだから、町を歩いてもフィールドを歩いても楽しい。かつ、ほどよくクエストを挿入することができ、一回訪れた場所にもまた行けるのがよい。

③バトルシステムがおもしろいし親切。ガンビットがハマったときの快感がたまらない。不慣れなときに間違って自滅していくのも死んで覚える教で育ったわたしにはご褒美であった。FF7のマテリアすきなひとはカスタマイズ性の面で気に入る可能性があるんじゃないかなー。この複雑なシステムはチュートリアルを親切につけてくれる新し目のRPGならではという感じだった。また、シンボルからのシームレスバトルは容量に我儘を言える環境ならではの特権なので、ロードを待つこともなくてサクサク快適だった。てかこれオンラインゲームみたいだねって言ったら「そうだよ」って言われました。

④人外が多い。わたしは人外キャラがだいすきなので、仲間に人外がいるのはとてもポイントが高かったです。FF9のようにごった煮の種族世界が穏やかに暮らしているシーンは、まさにファンタジー世界という感じで好印象です。

⑤ダルマスカ市街が大きいんだけど迷わなかった。ラストストーリーの町は全然覚えられなくて迷ったので印象に残りました。モグシーのモーグリが手を振ってくれてかわいい。

⑥装備がわりと自由。かつ持つ武器によってキャラの振り方や撃ち方も変わるのがよかった。オンラインゲームだとふつうなのだろうけど、オフラインゲームでこのあたりが作りこまれているとうれしいなあ。FF9のダガー/盗賊刀、ラケット/笛orロッドのときもそうだったのだけど、それと比べて圧倒的に種類が多い+キャラクタが多いので結構インパクトありました。結局同じ武器に落ち着くのだけれどね。

召喚獣が従来の世界を脱却した新たな設定でよい。全く姿形も来歴もちがうしね。FF12の世界観に合わせた神話の中の存在としてぴったりはまっておりました。それにともなって、モンスター図鑑で歴史を読んだりするのがとてもおもしろかった、②の世界観にも通ずるものがあるかな。マティウスがキレイ系ですきで、ザルエラがバトルだとあんまり使わないんだけどあまりのかわいさにどうにかなりそうだった。

 

微妙だったところ

①人間の女の子があんまりかわいくない。PS以降ですら7から10あたりの贅沢さを思うとヒロインいまいちなのは致命的すぎる。公式ページのアーシェの背景かわいくなさすぎてびびるので一回見てみてください…どうしてこうなった。パンネロはかわいいんだけど服がどうした?って思った。

②キャラの設定が死に気味。パンネロの「武芸にも長けている」ところなど、ミストナックを見てから公式を読んだら「ああ!」ってなる程度の設定だし、いるのか?FF15の「ちなみに、厄年である」って書いてあるキャラの設定を思い出してしまった。

③ヴァンいらなくね?ってなってしまったところ。それならFF6のようにみんなが主人公!という肩書にしておけばよかったのではないかと思う。ヴァンが主人公してたのって多分最初の1時間くらいだ。けっこうヴァンはメインキャラの中でもすきなほうだったので影が薄くなるにつれてさびしかった。

 

シナリオの話

ヴァンいらなくね?の話にも通じるのだけど、FF12はひとりのメインキャラクターと世界というふうな書き方ではなくて、世界全体の動きの中にいろいろな人がいていろいろあるといったような書き方をしていて、つまりは主人公っていう概念がそもそもあまりないシナリオの体をなしていると思う。作品自体がダルマスカとアルケイディアの大きな戦乱絵巻になっていて、他のRPGで言えばサガフロ2がイメージとしては近い。ギュスとナイツがいちおう中心にあるけれど、他のシナリオでエレノアがメインだったりヨハンだったりしていて、それなりに彼らの人生が描かれ、時代が進んでいき、最終的には戦乱の歴史がおさまっていく。

FF12も似たようなもので、たびたびアルケイディア側の描写がなされてはこちらに戻ってくる。敵の描写はどのゲームにもありがちだが、FF12の場合はそれなりに相手の手の内を明かす形でこちらに訴えかけてくることが多かった記憶がある。また、ヴェインやラーサー、ジャッジの心情が丁寧に描写されており、ただ世界を制服したい旧体制的な「敵」像とは一線を画している。それもあいまって主人公側のまとまりのなさが目立ったのではないかと考えられる(ウェミダー…)。ヴァンとパンネロは何の変哲もない一般市民だし、はっきりいってモブでも構わないくらいに世界の情勢をわかってない。その二人をあえて入れているというのは、他の四人だけでは緊張感がありすぎる、真面目すぎて息を抜く暇もなくなりそうだというのと、ただただアルケイディアへの憎悪の念を膨らませるアーシェと、事情をよくわかりもしない二人を共存させることでアーシェの反アルケイディア感情を印象づけるためだったのではないかと推測できる。それにしたって復讐以外を忘却しすぎだと思うけれど…。

ただあまりにも二人のウェイトが軽すぎて、あいつらいらなくね?となってしまっただけの話なのだ。バルフレアの抱えるシリアスを少し彼らに分け与えることで、キャラクターの必要性のバランスは多少マシになったのではないかと思う。それだとバルフレアの人気が落ちるって?見た目で既にアド取れてると思うんだけどなあ。

 

気に入ったキャラクター

フランは見た目と性格が好み。バルフレアとアーシェがすきじゃなかったので、仲間はヴァンフランバッシュ固定だった。バッシュ女の子なら死ぬほど人気でるポジションだっただろうなと思う。パンネロはかわいいんだけどヴァンとパンネロ入れると旅の目的を見失いかけるのでちゃんとした子を入れたくてバッシュ。

あとはドクター・シドかな。歴代シドの中でいちばんカッコイイ。マッドサイエンティストのキャラはすきですね。FF7の宝条も好きだけどビジュアルがね…。あとシドの思惑というか、そのあたりの考え方と主人公たちとの衝突が新し目のRPGならではの「異なる形での正義のぶつかり合い」になっていてよかった。というわけでその関連でヴェーネスもすきです。異形でかわいい。

 

総合評価

ゼノギアスにも言えるのだけど、世界観の構築がしっかりしているオフラインゲームというのはなかなかなくて、それが確立しているだけでぐんと評価が上がります。雰囲気が素敵なゲームはたくさんあるのだけど、世界の成立する背景であるとか文化のありかたとか、そのあたりまでとても丁寧に描写されていたのがゲームに対する敬意のようなものを感じて印象がよかったです。

多少シナリオやキャラの扱いの差や粗は目立ったものの、その他の要素がそれを補完できており、かつFFシリーズの中では12ならではといえる特色が多かったので★★★★☆。

FF12がオンラインゲームになったらたぶん廃人になっちゃいますね。エオルゼア怖くて触ってないよ。オンラインゲームはやらないつもりなんです、今のところはね。はまっちゃうでしょ、わかってるんですよ。