IGYO10さん

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◆ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー レビュー◆

前回押し入れに衣服を収納したらなんだかぱんぱんになってしまったので、押し入れを拡張するのが難しい今、服を減らすことにした。これだけ減らしても着ない服が出たことに驚くし、着ようとしなかった自分にも驚く。
32あったうち6すてて26。数字的はよさげ。いまメインにしてる靴が三足あるんだけど、それらに合わない子たちを破棄。げんみつには親戚に送るんだけども。
片付けが終わらないと次のことができないので、もうちょっとだけ片付け話があいさつ代わりになりそうだ。理想のバランスは考え事ときどき日々なのだけど、最近は逆転してるな!?片付けしっかりやらないと気がそぞろになるし、まあいいか。
 
 

友人ことおおのさんから「是非アーヤにやってほしい」ということで3DS本体ごと借りてプレイした渾身の作品。ちなみにセラフィックブルーも別の友人から「是非アーミにやってほしい」と言われてプレイしたものになるので、おすすめされて遊んだのはこれで二本目ということになる。べつくちでおすすめされたからFF12もカウントしていいかも。すすめられたソフトは基本的にどこかしら気に入るので(FF12は世界観、セラフィックブルーはシナリオの漏れが少ないことと戦闘)、ブレイブリーデフォルトもワクワクしながら始めた。

パッケージこんなんだったんだ!検索して知った。

3DSを手放す前に体験版をDLした記憶があるのだが、遊んだ記憶までは取り戻せなかった。とにかく「王道に呪われた、王道を逸脱した作品」というようなことをやたらと言われていた気がする。

キャラグラフィック、フィールドは3D。3D機能をオフで遊んでいるので画面が盛り上がる機能に関してはわからない。3DSRPGポケモンY以来なので「やっぱりこの時代になると携帯機でもきれいだな~」という感じ。ジョブの衣装は複数の方が担当しているようなので正直好き嫌いがあるし、わたしもそれに漏れない。武器と盾に関しては装備するものが反映されるのが8以降のFF(7はどうだったか忘れた)のようで嬉しかった。

また下の画面はマップが表示され、イベントのあるところはシンボルが出るようになっている。そのため、次に行く場所がわからなくて困るといったことは発生しにくい。またダンジョンははじめマッピングがなく、探索していくにつれて反映されるので冒険している感があって◎。ただダンジョンの構造が回りくどいものが多かったような気がするので、ちょっとだるいな、ということもある。

音楽は文句なしの満点。多くの謎に包まれ、それでいて切ない世界観をフィールドBGMが語り尽くしているかのよう。しかも移動手段によって曲調が変わる。通常FFでは飛空艇に乗ると音楽がガラっと変わってしまうか、全く変わらないかのどちらか(だと思う。記憶があやしい)だが、本作はそうではない。手段に合わせた雰囲気にリミックスされるのである。フィールドBGMがとても気に入っていたので、主旋律を大事にしてくれてこれは嬉しかった。街の特色を捉えたBGMは、「ここ、どんな曲だっけ?」というような影の薄いものがなかった。街ひとつひとつにエピソードがあるので、音楽の使い回しもないのだろう。ダンジョンは2,3種類だったかな。「またこの音楽だ」と思うことはあったが、特に「もういいよ…」ということもなかった。Sound Horizonは1枚のアルバムでひとつの物語を語りながら進んでいくものがあるので、それが物語を重視するRPGの構成と合致し、Revo氏の音楽とのマッチングがよいのだろう。ボス戦や各キャラの必殺技など、盛り上がるシーンでこちらを鼓舞する音楽が多くてよかった。

シナリオ。四つのクリスタルが黒く覆われた世界ルクセンダルクで、風の巫女アニエスがクリスタルを浄化し、世界を救いにいかなくちゃ!という物語。突如大災害の起きたノルエンデ村、そこでただひとり生き残った少年ティズがアニエスと出会い、半ば無理やりついていく形でパーティーはスタート。ほどなくして記憶喪失の青年リングアベルと、少女イデアの四人で旅をすることとなる。シナリオに関してはネタバレを見た途端やる気が削げること請け合いなので詳しくは書かない。他のゲームに比べその具合が尋常でないので、各自予測しながら進めていくことを薦める。迷ったら、遊んだことのある友人に尋ねるか、ヤフー知恵袋などを使って断片的に情報を手に入れた方がいいだろう。内容に関しては細部で気になる点はあるものの、全体としてはそこそこきれいにまとまっていた。携帯機にしてはボリュームがあるので、好き嫌いはあれどだいぶ楽しめると思う。ひとつ、我慢嫌いの人には向かない……と言っておこうかしら。

あと語れるところがあるとしたら、仲間のステータスに大きな偏りがないことと、性格のバランスがよいところが好きだ。たいがいパーティーのステータスは男がパワー、女が魔力というふうな振り分けが多いのだが、そこまで顕著な差はないらしい。次に性格のバランスだが、パーティーチャットという任意の会話イベントがあり、皆仲がよい。本編で描かれないエピソードも盛り込まれており、キャラの掘り下げも欲しいと思っている人にはおもしろい。ティズはまじめで奥手、アニエスは健気だが天然、リングアベルは女好きだが気配りを忘れない、イデアは食いしん坊で比較的しっかり者と、一行のバランスが取れている。またパーティーチャットの発生するタイミングも絶妙で、シリアスすぎるシーンの後にお気楽な会話が始まることもなかったような気がする。ただそのせいで本シナリオにおけるキャラクターの言動の視野が狭く、気になることもある。これはシナリオの制約上仕方がないのだが、それでも違和は拭えない。

さて、本作はサブイベントが豊富だ。というのも、通常のゲームであれば強制イベントであろうものもサブイベント化されている。敵キャラクターの主義主張やジョブゲットも、ほとんどサブイベントだ。言ってしまえば、クリスタルに関わるもの以外は全てサブだ。その選択の自由があることが、FFにはない斬新さなのかな…と思う。実際本筋だけ追うとプレイ時間は半分くらいで済むと思われるし、獲得ジョブの関係で難易度は上がる。ちなみにジョブのバランスはFF5と比べると基本的に強めで死にジョブが少ない。壊れたジョブやアビリティ多数。よって、我々が強くなりすぎてしまうということが当然のように起こってくる。これを防ぐ手立てがプレイヤー側の制限プレイのみとなるので、ゲームバランスを気にする人は欠点として挙げることもあろう。そう、ゼノギアスの先生のように……。

あとはとにかく「FF要素はあるけど、FFじゃないんです!」と言いたげなことが伝わってくる。ジョブシステムやアビリティ、装備の名前はFFシリーズおなじみのものもあるが、バトルシステムには独創的な工夫が凝らされている。

バトルはおなじみのターン制なのだが、バトルコマンドに『ブレイブ』『デフォルト』というコマンドがあり、『ブレイブ』では「BPを消費するかわりに、消費したBP分だけ行動回数を上乗せする」ことができる。一方『デフォルト』では「1ターン行動しないかわりに防御力(物理・魔法の両方)が上がり、BPを1貯める」ことができる。ここで注意が必要で、BPが0のときブレイブをすると、ブレイブした数だけBPがマイナスになり、BPが0に戻るまで行動ができない仕様がある。つまり同じ「3回ブレイブをする」という行動でも、

  • BP0の状態からブレイブを3回して行動→1ターンめの行動は4回(ターン終了時BP-3)→以降3ターンは動けないので、丸腰で攻撃を受ける。次に行動できるのはBPが0になる5ターンめから。
  • BP0の状態からデフォルトを3回する(1~3ターンめはデフォルト)→ブレイブを3回して行動→4ターン目に4回行動をし、5ターン目はBP0の状態で行動できる。

という違いが出てくる。弱い相手には初手ブレイブで速攻がよいが、ボスで同じことをするとそのあとのリスクが大きい。つまり場合によってブレイブ、デフォルトを使い分けることで戦闘の主導権を握ることができる。ただ敵がこのシステムをそこまで使ってこないので、基本的にBPに関してはこちらにアドバンテージがあることは否めない。このあたりはいろいろな戦略の練り方やかけひきがありそうで、このシステムで対人戦ができたら面白いだろうなあ、と思った。

3DSおなじみのすれ違いは、あってもなくてもいいかな、という感じだった(一応やった)。一応やっておいたほうが買い物の幅が増えて便利だし、戦闘も楽になるなどのメリットがある。しかし前述したとおりこちらの強さがだいぶインフレしてしまうので、なくても困らないバランスになってしまっている。

最後にやりこみ要素。昨今のゲームにしては少なめ。サブイベントをやりこみと取るかどうかで変わってきそうだが、それでも玄人向けのやりこみ要素はほとんどないと言ってよい。制限プレイで苦しみながら遊ぶのがもっともやりこめると思う。

 

2012年という和製RPGが枯れかけた時代に、まさかの3DS界に突如咲いた一輪の花、それがブレイブリーデフォルトと言えよう。ビックタイトルの続編が蔓延するなか、全くの新作(厳密に言うならFFの外伝的位置づけにはなるのだが)としてここまで高いクオリティのゲームが誕生するとは夢にも思っていなかった。その喜びとクオリティに対して★★★★★をあげたいところだが、ひとつだけ本作には致命的な欠点がある。それはレスポンスが悪すぎる点だ。なぜかAボタンとBボタンの効きが悪い。やや長めに押し続けると入力されるのだが、なぜなのか?AはLボタンと十字キー右、Bボタンは十字キー左で代替できるもののその入力から反映の速度が遅く、とにかくバトルのテンポが微妙になってしまう。この時代の携帯機にあるまじき欠陥とみて、-1の★★★★☆。

ちなみにどうやらブレイブリーデフォルトは今回レビューした「フライングフェアリー」の他に、加筆修正版の「フォーザシークウェル」があるらしく、次回作「セカンド」の要素を取り入れつつ、フライングフェアリーから要素をプラスしたもののようだ。ちょっと気になった。

続編を意識したフォーザシークウェルであるが、肝心の続編であるブレイブリーセカンドyoutubeのプレイ動画をかいつまんで見て「いいかな……」ってなった。